旧観慶丸商店

企画展「おもひで写真帖」ー 今、蘇る鮎川の風景 ー
おもひで写真帖

主催:石巻市教育委員会・東北大学博物館

文化財レスキュー企画展は、東北学院大学博物館を主体として文学部歴史学科民俗学ゼミナール(加藤幸治ゼミ)が東日本大震災以来行ってきている活動で、復興していく被災地の地域づくりに活用しうる歴史や文化に関する資料を展示するものです。
 今回で、18回目となる本展では、カメラ好きの浜の大工、鹿井清介(かのいせいすけ)さん(石巻市鮎川在住)が、昭和30年頃に撮影した、牡鹿半島のくらしやなりわいに関する写真です。当時、鹿井さんが撮影した写真は400枚あまりにおよび、現在民俗学ゼミナールの学生たちが整理作業をしている資料のひとつであり、今回の展示はその中間報告的な位置づけにあります。

 この展示のために学生たちが選んだ写真には、牡鹿半島の鮎川浜の“黄金時代”の繁栄ぶりがみてとれます。当時は、商業捕鯨や遠洋漁業、大規模定置網などの漁業が、巨万の富を生む時代でした。高度経済成長期とあいまって、現在では見当もつかないほどの賑わいがありました。その後、国際的な資源管理によって商業捕鯨禁止や200海里水域の設定などで、こうした活況は鳴りをひそめ、かわって養殖業や観光業が主体となっていきました。文化財レスキュー企画展では、こうした“生活の移り変わり”を知ることから、地域の過去と復興していく現在、そして復興後の未来へという時間の流れを再認識してもらおうという意図もあります。

 展示会場では、学生たちが企画・編集した小冊子『おもひで写真帖 ―今、蘇る鮎川―』を無料配布します。本冊子は、8月5日に開催予定の牡鹿鯨まつりでも配布される予定です。

 また、7月1日(日)には、学生たちによるイベントも旧観慶丸商店を会場に開催されます。子どもたちに昔のくらしを楽しみながら学んでもらうワークショップと、一般来場者向けの学生による解説案内を予定しています。
(東北学院大学Webサイトより)